<214> 金沢・輪島視察

10月31日(水)から11月2日(金)まで石川県金沢市と輪島市に視察に行きました。                    金沢市で無電柱化による町づくりについて視察しました。金沢市は、金沢城・兼六園など歴史と文化に恵まれ、また、46万の商都・21世紀美術館といった新しい交流都市でもあります。3年前北陸新幹線開業直後に視察した時と変わらず賑やかで、欧米を中心とした観光客が行き交う洗練された町です。金沢らしい町並みづくりの一環として①良好な景観の創出②安心・安全な道づくり③災害時の被害軽減を目標に、金沢方式(裏配線・脇道配線、軒下配線、既存ストック活用、小型トラフ方式、ソフト地中化、完全地中化方式)を有効に活用してまちづくりを進めています。オールorナッシングでなく、様々な工夫をすれば倉吉でも無電柱化のメリットが活かせるのではと考えます。

輪島市では、エコカートと周遊できるまちづくりについて視察しました。輪島市は、輪島朝市・輪島塗・輪島キリコといった伝統的な文化で有名です。じかし、高齢化率43%と進行が進み、人口も最高時の半数程度まで減少しています。高齢化した市民生活と観光に活かそうとヤマハ発動機などの協力も得てエコカートを公道を使用して公共交通として実験的に運行しています。実際にエコカートに乗車させていただき、公道でのエコカートの活用のメリットや今後の課題等について質問したりしました。

また、人口2万7千人余りの輪島市は年間120万人が訪れる観光のまちでもあります。豊富な観光資源と市の中心地約3%に人口の半数が生活しているコンパクトシティにあって、周遊できるまちづくりは大きなポイントです。伝建群と中心市街地活性化という共通な面を有する倉吉市にあっても、町並み整備の仕方・まちづくりの考え方は参考になりました。