(14)総合計画②~市民の参画
総合計画の実施という視点から考えた時に次のポイントがあると考えます。
1.現状とあった計画・取組となっているか、また、市民の参画状況はどうか。
2.計画を振り返って改善していくシステムが十分機能しているか。
3.市民との双方向の情報共有ができているか。
現状を知るためには「強み、弱み」を確認することから始めなければなりません。倉吉市の総合計画を立てるときのワークショップで32名の市民も参画してこのことを検討しています。また、市民意識調査や日々の業務の中での市民の声を聞いたりして把握しています。
ワークショップでのまとめは総合計画の中にも掲載してあります。行政が市民の思いを取り込み、計画や実践に生かすかが問題です。計画への市民参画という点では、北海道の栗山町の例があります。 栗山町の場合は、計画づくりから市民の意を十分に反映させ、市民の代表でもある議会がむしろリーダーシップを取って総合計画に関わりました。そのため、総合計画は市の行政活動の中心となり、予算も基本的には総合計画にないものは執行しないといった原則もできています。ワークショップおよび栗山町の総合計画については下記のとおりです。
倉吉市の第11次総合計画では、準備期間も短くこのようなことは無理であったと思われます。対話集会やワークショップ、30名からなる総合計画審議会などが計画にどう生かされたのか等が問われています。